Viz拡張機能(Tableau Table、サンバースト図、Gauge)について

Tableau 2024.3のViz拡張機能(新機能)を使用して過去に実務で発生した課題を解決できそうだったため、Viz拡張機能について調べました。
Viz拡張機能とは
Viz(ビズ)とは、Tableauで作成したビジュアライズされたグラフや表のことです。
Viz拡張機能を使用することで、ワークシート上でカスタムされたVizを操作できるようになります。
Viz拡張機能はTableau Extension APIを使用してデータを操作しています。
Viz拡張機能でできること
主に以下の2つになります。
- ①複雑なグラフや表を短時間で作成する
- ②Vizの構成を他のユーザーと共有する
Viz拡張機能を使用して過去の課題を解決する例
※データソースはすべてサンプルスーパーストアを使用
課題1:閾値によってクロス集計(明細)表の背景色を変更する
1.拡張機能の追加を選択

2.Tableau Tableの拡張機能を選択

3.マークに項目を配置
「詳細」:表示したい項目

4.書式設定を変更したい列を選択し、Open Formatting Dialogのアイコンを選択

5.Rule1を設定
今回は値が5000万以上の時、背景色が赤色になるように設定しました。


課題2:ドーナツ円グラフの作成
1.拡張機能の追加を選択

2.サンバースト図の拡張機能を選択

3.マークに項目を配置
「Value」:ドーナツグラフにしたい項目
「Level」:内訳として表示したい項目

動作仕様
第1階層をクリックすると、その第1階層内での割合を表示することが可能です。元に戻すときは真ん中の空白をクリックします。

課題3:ゲージグラフを作成する
1.拡張機能の追加を選択

2.Gaugeの拡張機能を選択

3.マークに項目を配置
「Value」:ゲージグラフにしたい項目

Viz拡張機能を使用して判明したメリット・デメリット
メリット
- 複雑なグラフや表を短時間で作成できる
デメリット
- 細かい書式設定ができない(Viz拡張機能を使用した場合は、拡張機能独自の設定画面で書式設定を変更する)
- 有料の拡張機能がある
- サードパーティー作成の拡張機能がある(セキュリティ的な問題)