2024.05.16
SAPリモートサポート
SAPリモートサポートは、SAP社サポート担当者(SAP技術者)がカスタマー(顧客)のSAPシステムにリモートでアクセスして、各種サービスを提供します。
SAPリモートサポートは、顧客SAPシステムに対して、主に以下を目的に行います。
- SAPシステムで発生している問題の迅速な解決を行うためのサポート
- SAPシステムへのSAP Enterprise Support(ES)やSAP Premium Engagement(PE)のサービスの実施
SAPシステムを導入すると、SAP社のサポートを受けるための前提として、SAP社からリモートアクセスできるように構成することが推奨されています。
SAPリモートサポートを実現するためには、SAP社が提供するSAProuterと呼ばれるソフトウェアアプリケーションを導入する必要があります。
SAP社のサポート担当者(SAP技術者)は、SAProuterを経由して顧客SAPシステムへアクセスします。
SAP社SAProuterとカスタマー(顧客)SAProuterを接続することで、SAP社からカスタマー(顧客)のSAPシステムへのアクセスを可能にします。
SAP社SAProuterとカスタマー(顧客)SAProuter間はインターネットを介して通信を行います。
このため接続方式(VPN/SNC)に応じた暗号化方式によって、通信の暗号化を行います。
なお、RIZE with SAPなどのSAPクラウドを利用されている場合は、カスタマー側でSAProuterを準備する必要はありません。
※SNC(Secure Network Communications):SAP社が提供する通信を暗号化するための機能